diary

赤い髪の青年

ワッキーが髪の毛を赤く染め上げた。ややピンクにも見えるその赤い髪は、なんだろう、羨ましく感じた。

いつからだろうか、もうそういうことができなくなった。金髪にしたいし、ピアスをあけたいし、タトゥーも入れたい。そう思うだけで、結局やらなかった。いや、やれなかった。やらない、はいずれ、やれないに変わる。歳を重ねるごとにそれはどんどん増えていく。どんどん変われなくなっていく。変化に対応できなくなっていく。新しいことに苦手意識が生まれてくる。でも今までの自分を否定したくないから、そんな自分を守ろうとして、まわりからすると変われない、時代遅れなおじさんになっていく。あー哀れ。やだやだ。

と、少し考えただけでどんどんネガティヴになるけれど、変わるきっかけなんて溢れている。31歳なんてまだまだ若いし、と、そんな余裕が今すぐに動くことができない体質を作っている。

変わろうと思ったら、いますぐこの瞬間に動けなかったら変われないんだろうな、と、ワッキーの赤い髪を見ながら考えていた。

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