diary

爪と土

土をかまうときはいつも素手なのだが、爪が少しでも伸びていると、爪のあいだに土が入り込む。なので、土をかまう前にいつも爪を切る。爪を短くして、土をかまうのだ。いつもはPCのキーボードを叩くくらいしか指先の感覚を使っていないせいか、手の感触から自然を感じることに新鮮さがある。土の硬さを素手で確認して、それでどうだったらいい状態なのかの知識は持ち合わせていないが、土が柔らかかったら何かがうまくいっているような気がして気分が良くなるのだった。

小さな庭なので、雑草も素手で抜く。雑草と言っても種類はたくさんあり、根の張り方、茎の硬さなど様々で、雑草を掴むたびに手で感触を味わっている。

雑草を抜いていると、昆虫とよく出会う。捕まえては、手のひらに乗せて、じっと観る。それを繰り返す。今日は、それをやり過ぎて刺されてしまったが、こんな小さな昆虫の針なのに、その小さな小さな針の中に手全体が痺れるほどの何かがあることに少し感動している自分がいた。


バジルは花が咲くと葉が硬くなるらしいが、今年の夏はあまり出番がなかったので花は摘まずに鑑賞することにした。

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