diary

夏を感じる。

クーラーの人工的な涼しさに身体がだんだんと疲れてきて、かといって外はうだるような暑さで、セミの鳴き声がそれらをさらに増長させている。そんな昼下がり。僕はワッキーと、風呂屋海岸でBBQまがいなことをした。

BBQの準備と片付けがとても面倒臭い。でもBBQがしたい。ギラギラの日差しに燃えるように揺れる地面からの熱気。しかしその数メートル先には海。光がキラキラと反射する海。そんな環境でBBQがしたかった。食後にはすぐに海に飛び込むのだ。

僕らは、カセットコンロとフライパンと、牛肉と白イカと焼肉のタレと白ごはんを持って風呂屋海岸に行って、BBQまがいのことをした。食後に僕は海に入って、泳いだ。2020年、初めて海で泳いだ。爽快だった。

海に入った瞬間はひやっとしたけれど、それもすぐに慣れ、泳ぐうちにこの狭い域にも寒流と暖流があって、波に身体が揺れて、潜ると海の中の音が聞こえて、魚が泳いでいて、サザエやウニもいて、海はしょっぱくて、遠くからセミの鳴き声が聞こえて、最高だった。


夜、ビールを飲んだ。カブトムシのメスが、玄関の光に集まってきていた。

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