酔っ払うのは、気持ちいい。だけれど、酔っ払い過ぎるのは、良くない。
オンライン飲み会の面白さのひとつに、背景画像の設定がある。僕はいつも、ニューヨークの背景画像を設定するわけだけれど、この無難なチョイスにもだんだん飽きてきている。いつも新しい何かを探している。
背景画像はとくに、しょっぱなが大事だ。オンラインで繋がった瞬間に、センスが問われる。そのセンスに感化され、俺も私もと、背景ばかりに気を取られて、肝心の話がおろそかになる人たちをたくさん見てきた。それくらいに背景画像の設定は奥が深い。
4月18日の夜はワインで酔っ払ったわけだけれど、翌日の4月19日。
メッセンジャーの履歴を見ると、オンライン飲み会のメンバー全員に、ひたすらに五百羅漢の画像を送りつけていた。背景の強要。まさに背景ハラスメント。もう一度言うけれど五百羅漢…。
送りつけた経緯はなんとなく覚えてはいるものの、事実として、そういう履歴が残っていることに、背景画像に執着してしまっている気がしてならない。
オンライン飲み会の探究はまだまだ、始まったばかりだ。