一緒に暮らしている池内くんが大切に育んでいる豆苗の水が、いつも腐っていてとても気になる。気になるたびにその腐った水を変えている。だけれど、水を変えただけでは根本的な改善にはつながっておらず、水を腐らす要因となっているダメになってしまっている豆苗を、毛繕いする猿が如く、丁寧に取り除き、そこまでしてようやく豆苗にとって良い環境を取り戻したと言える。池内くんが知らないところで実は、豆苗を大切に育んでいる僕がいる。 管理ができないのなら捨ててしまえばいいのに、と内心思いつつ、水を変える行為を通して自身の心までもが ...