diary

石井ちゃんを撮った。

石井ちゃんを撮った。視線が良かった。


石井ちゃんと伊藤ちゃんとしもちゃんが明日帰るから、ということで(?)、家でみんなでしっぽりと飲んだ。いや、飲んでいたのは僕と榎本だけか。飲み会の最後に伊藤ちゃんに、伊藤ちゃんが三週間前に来てから地道に続けていたピアノの集大成を聴かせてもらった。

ちなみに伊藤ちゃんはピアノはまったくの素人で、久石譲の「summer」が弾きたいただその一心で、メインのメロディの部分を練習していた。伊藤ちゃんが右手の練習をするときは僕が左手をやり、逆の手の練習のときはその逆をやった。伊藤ちゃんはどんくさいけれど飲み込みが早い、という不思議を持っていた。それと少年のような初々しさと、幼さも持ち合わせていた。

最後の演奏は、集大成とは名ばかりのボテついた演奏だったけれど、そもそもそんな短期間で弾けるようになるわけもなく、でも思い出になったらいいな、と思った。それは伊藤ちゃんにとっても、僕にとっても、あの場にいたみんなにとっても言えること。

かつて、たった2週間の離島の暮らしで、魚が捌けるようになったとかではなくて、なぜかピアノを習得して帰っていった学生がいる、というのは、なかなかに理解できなくて面白いと僕は思う。

理解できない、というのが良い。


伊藤ちゃんのピアノに酔いしれた後、みんなが帰ってから榎本とふたりで荒木経惟の「arakimentari」と森山大道の「≒(ニアイコール)」をかいつまんで観た。

寝たのは1時半を過ぎたころだった。

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