diary

2020/7/12

今日は姉の誕生日だ。

姉は僕より3つ年上で、なので僕ら姉弟、30歳を超えてんだな、おじさんおばさんだなと思うと、なかなかに信じられない気持ちになる。あまり詳しくは書かないが、姉はクレイジーだった。そんなクレイジーな姉が高校生のときに、中学生の僕に教えてくれたのがロック、テクノ、ハウス、エレクトリックミュージックだった。それらを教えてくれる前に日本のインディーズについては叩き込まれていたために、結果、音楽については姉の影響をかなり受けたことになる。

姉は高3のとき、Underworldを狂ったように聴いていた記憶がある。部屋から漏れるドンッドンッという重低音が僕の部屋まで響き伝わってきていた。ただ、その時の僕はまだ、あまり曲のかっこよさにがわからなかった。うるさい、と思っていた。

だけれどつい先日、Trainspottingを久しぶりに観ていて、エンディングにBorn Slippyがかかったときになぜか姉の記憶が蘇り、それからUnderworldを聴き直す日々が始まっている。そうか、こんな気分だったのか、とはさすがにならないけれど、なんかこう、何かが変わるような気持ちだったのかもしれないと思うと、やはり姉はキレキレだったんだな、と思う。だって、女子高生がUnderworldを聴いてるなんて、カッコ良すぎる。

僕は、姉のナイフのように尖った感性に、10年遅れで追いついたのかもしれない、とふと思った。

まあ、なにはともあれ姉、ハッピーバースデイだ。


今夜は月に一度の榎本会。

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