diary

2020/5/21

車にいつも、カメラを積んでいる。三脚も積んでいる。いつでも写真が撮れるようになっている。


カメラを持っていないと、写真を撮りたいと思うシチュエーションに出会ったらどうしようっていう不安にかられるし、だからカメラを持っていないときはなるべく何も起こらないで欲しいと思うし、でもそんなことを考えていたら、僕はなるべくいつも通りの島の暮らしを写真に撮りたいと思っていたはずで、でも今の僕は何も起こらなかったら写真は撮らないので、つまりはたらればで、ないものねだりなだけで、ようは写真を撮れなくなりつつあるんだな、と思った。

目が曇ってきていて、いま、目の前のことが見えていない、見ようとしていない。写真は、シャッターを切らないと写真にならないし、何よりいま目の前のことしか写真にならない。新鮮さ、真新しさ以外にも、シャッターを切る理由なんていくらでもあるのに、最近はそればかりが頭にある。

目が慣れてきてから、ようやく真価が問われる。

島の暮らしとは。

-diary