diary

琵琶湖のシリーズ

グアムのフィルムのスキャンを終えたら、そのまま調子がついてしまって、20歳に頃に被写体のテーマとして選んでいた琵琶湖のシリーズのフィルムのスキャンも始めてしまった。20本たらずの240カットだったから、スキャンは3時間程度で終わった。あー、そういえばこんなの撮ってたなぁっていうのと、こんなの撮ってたっけ、とネガを見ながら写真を楽しんだ。

これを撮って何がどうなるってわけでは無かったけれど、こうして10年も経って、クオリティはどうあれ形として残っていると、やってて良かったと思うのと、もっとやっとけば良かったと思った。


夕方は、ランナー中島と曇天模様のなか、夕日を見に行った。

夕日は、見ることはできなかった。


北海道から、ランナー中島宛てに、コニャックとサッポロビールと鹿肉が送られてきた。ランナー中島はお酒があまり強くないのに、と思った。鹿肉は、以前にランナー中島が自ら殺めてきた鹿のお肉らしい。

ランナー中島が来てからというもの、彼の底知れないポテンシャルのおかげで、日常を過ごす中で知らず知らずのうちに作り上げた自分の当たり前や凝り固まった価値観をぶっ飛ばす楽しさを感じている。


夕食時、ウィスキーにゆずの皮を入れて、ゆるやかな時間を過ごした。そして食後に、チャイを煎れてくれた。10年前、現地で飲んだチャイの味の話を少しした。

ポカラのゲストハウスで出た朝食についていた、甘ったるいチャイが僕のなかでのチャイで、ランナー中島が煎れてくれたチャイは甘ったるく感じるほどの甘さはないものの、10年前の旅の何かを少し思い出したような気がした。

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