diary

旅で得たもの

気づけばこのブログも3週間ほど経った。積んだところで山になってくれるような話は何ひとつないけれど、これと言ってやめる理由もないので、今日も駄文を連ねる。


昨日の夕方、離島ワーホリで滞在中の菊池さんにいざなわれ、村上家資料館にて行われた、さとのば大学の受講生ふたりの最終報告会に顔を出した。

こういう空間、やはり苦手だなぁと思いながら、ふたりの報告を聞いていた。真面目に聞いていたつもりだったけれど、ふたりと同じ年頃だった10年前に僕は、何をしていんだっけとふと考え出してから、そのとき自分が見ていたことを思い出すために記憶を辿っていた。ふたりとは、やっていたことや見ていたことは当然違うけれど、カオス(混沌)の中を突き進んで来たことは同じなのかな、と思った。ただ、こんなに理解しようと考えてはいなかったかもしれない。

僕は、カオスはカオスとして理解していた。記憶を辿ると、もう少し身体に手加減せずに、飛び込んでみないとわからない世界に触れようとすごく必死だった気がする。自分の想像できる範囲で行動しても、自分の想像を超えられないと、決め込んでいた。写真をやっていたこともあるかもしれないけれど、聞くことよりも視ることが大切だった。調べれば頭では理解できるようなことも、まずは自分の目で見て知ることが一番大切だった。おそらくその頃くらいから、「当事者・目撃者であること」が自分の中でキーワードとして芽生えたような気もする。そのすべてを、僕は旅で得ていた。そうだ、そうだった。と落ち着いて、ふたりの報告に戻るために自分の記憶を辿ることをやめた。

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